診療内容
-Medical-

  • うつ病
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〇 うつ病とは?
うつ病は、強いゆううつな気分とともに、考えがまとまらない、意欲が出ない、といった精神的な症状と、疲れやすい、眠れない、食欲がわかないなどの身体的な症状が長く続き、日常生活に支障をきたす病気です。
うつ病は、心の弱さが原因で発症するものではなく、医師の診察と適切な治療をしっかり受ければ、治すことができます。
 
〇 当院での治療
うつ病の治療で一番重要なのは身体と心の休息です。うつ病の方は、休息をとることに罪悪感を感じてしまう方が多く、まずはしっかり身体と心を休めることが治療において大切です。
当院での治療は主に抗うつ薬の処方と、患者様の回復状況に適した生活に関する助言を行います。抗うつ薬については副作用が少なく、必要最低限の処方を当院では心がけています。
また、カウンセリングを行ない、再発予防や薬物療法の助けとすることもあります。

  • 適応障害
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〇 適応障害とは?
適応障害とは、生活の中で生じる日常的なストレスにうまく対処することができない結果、抑うつや不安感などの精神症状や行動面に変化が現れて社会生活に支障をきたす病気です。

〇 当院での治療
適応障害の治療としては、ストレス原因を取り除く、あるいは遠ざけることが大切になります。しかし、状況によっては環境調整(休職や休学など)が難しい場合も少なくありません。そのような場合は、補助的にお薬を使ったり、心理療法を通したカウンセリングを行うことでお困りの症状を和らげながら、どのようにして現在の環境と折り合いをつけていったらよいか一緒に考えていきます。

  • 不安障害
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〇 不安障害とは?
不安障害は、心配や不安が過度になりすぎて、日常生活に影響が出てしまう病気です。
ひとくちに不安障害といっても、パニック障害や社会不安障害、強迫性障害、全般性不安障害、PTSDなど様々な不安障害があります。
 
〇 当院での治療
不安障害の治療は、薬物療法とカウンセリングが中心になります。薬物療法としては、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などが使われます。
また、カウンセリングでは、こころと体をリラックスさせる、苦手なモノや場所に少しずつ慣れさせていく、極端な考え方のクセを見直すといったことを行っていきます。

  • パニック障害
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〇 パニック障害とは?
パニック障害とは、場所と時間を選ばずに突然パニック発作(動悸や息苦しさ、胸部不快感、吐き気、めまい、手足のしびれなどの体の症状)が起こり、「このまま死ぬのではないか」というような恐怖感に襲われる疾患です。
パニック発作はたいてい数十分程度でおさまりますが、発作を重ねると、「また症状が出たらどうしよう」という不安が強まり、発作がおきてもすぐに逃れられない状況を避けるようになる傾向があるため、日常生活に制限が出てきます。
 
〇 当院での治療
抗うつ薬(SSRI)を中心に治療をおこない、不安感や恐怖感を軽減します。また、心理療法も有効と言われており、当院では患者様の不安に寄り添って無理のない範囲で治療を進めていき、発作が軽減されるようになったら、徐々に外出など苦手なものに慣れるようにし、通常の日常生活や社会生活への復帰を目指します。

  • 社交不安障害
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〇 社交不安障害とは?
大勢の前でスピーチをしたり、初めての人と会う時など、自分に注目が集まると考えられる場面で、強い緊張や震え、発汗、動悸、めまい、呼吸のしづらさ、さらに顔が赤くなるなどの症状が現れる病気です。
また、徐々にそういった場面に対し拒否反応が生じることにより、日常生活で困難をきたしてしまいます。

〇 当院での治療
当院では、患者様の症状に応じて、抗不安薬という不安を抑える薬と、抗うつ薬を併用して症状を緩和させます。また、患者様のご希望がある場合は、臨床心理士によるカウンセリングを用いる場合もあります。

  • 睡眠障害
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〇 睡眠障害とは?
睡眠障害には、寝ようと思っても寝ることがなかなか出来ない不眠症や、時と場所を選ばずに強烈な眠気に襲われる睡眠異常など様々な症状があります。
一般的に睡眠時間は個人差があるものなので、睡眠時間が人より短くても、 日中の強い眠気があるなど、日常生活に支障をきたすことがなければ問題ありません。
睡眠のことで疑問に思うことがありましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

〇 当院での治療
当院では、要因となっている生活習慣の改善や環境の調整などを行い、改善がみられなければ睡眠障害のタイプに合ったお薬を処方いたします。
また、睡眠薬を依存させないため、症状が改善した段階でしっかりと薬を減らしていくことが大切です。

  • 発達障害
    (ASD,ADHDなど)
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〇 発達障害とは?
「空気が読めない」「じっとしていられない」「仕事でミスが多い」「同時作業や計画を立てることが苦手」などが続いている場合は、発達障害の可能性があります。
代表的なものには、コミュニケーションが苦手でこだわりが強い自閉症スペクトラム障害(ASD)や、多動で衝動性を抑えられず不注意が多い注意欠陥多動性障害(ADHD)などがあります。
大人になってから診断される場合には、職場などの環境に対する不適応で発達障害が疑われることが多いです。
当院では、臨床心理士による心理検査や、その後のフォローアップ体制などが充実していますので、気になることがありましたら、まずは当院への受診をおすすめします。
 
〇 当院で行うこと
発達障害は脳の機能障害が原因と考えられています。
これは生まれ持った脳の機能の特徴とも言い換えられますので、発達障害の「治療」の目指すところは、「治す」というよりも、その特徴に合わせて生活に支障をきたさないようにしていく、ということになります。
当院では、まず不適応となる生活状況をできるだけ詳細に伺い、ご本人にとってより良い環境を一緒に探していきます。発達障害がどのようなものかを丁寧にご説明した上で、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行っていきます。
また、必要に応じてカウンセリングなどを取り入れたり、イライラや抑うつなどの二次障害やADHD症状(不注意や多動性)が目立つようでしたら、お薬をご提案することもあります。

  • 不登校などの思春期
    の心理的問題
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思春期は、第二次性徴をきっかけとして始まる心身や情動の不安定な時期のことを指します。
異性に対する関心の目覚めが始まり、自意識の発達(内省的、内面化、秘密保持)などが著しいために、心理的な緊張の動揺があり、過剰なはにかみや自己顕示欲などが入り混じる時期です。自分を意識するようになり、他者の目や評価を気にする時期でもあります。同時に、両親や家族との結びつきが弱くなり、学校をはじめとする仲間との結びつきが次第に広く深くなるなど、自主的な傾向が強まります。
 
このような不安定な時期は、どの子どもにも存在します。しかし、十分な自我形成が育っていない発達障害の子ども達にとっては、親から独立しなければならなくなっても、友人や社会的なサポートを得られず、孤立した不安な思春期を過ごさなければならないことがあります。
彼らをサポートできるようなサポーターとして、「こころ」を分かってくれる医療スタッフと信頼関係を結び、長くお付き合いしていくことも重要かもしれません。
 
当院では、中学生以上(12歳以上)の方を対象としております。ご本人はもちろんのこと、どうしてよいかわからないご家族様も、当院まで一度ご連絡いただければと思います。

  • 統合失調症
    • 詳しく

〇 統合失調症とは?
考えや気持ちがまとまらず、幻覚や妄想が現れるために非常に苦痛を感じる病気です。
最も有効とされている治療は薬物療法ですが、ストレスマネージメントや環境を整えることも症状を軽減させるためにとても役立ちます。
 
〇 当院での治療
まずは、基本的に症状を抑制するためのお薬を飲んでいただきます。最初は症状を抑えるために、しっかりと薬を服用していただき、症状が治まってきた段階でお薬を徐々に減らしていきます。結果として、このような方法が治療全体を通した薬の量を最も少なくなります。1カ月に1回注射をするお薬などもございます。
また、一般的な社会活動に少しずつ復帰できるよう、共同作業所やデイケアのご紹介なども行っています。

  • 双極性感情障害
    (躁うつ病)
    • 詳しく

〇 双極性感情障害(躁うつ病)とは?
双極性感情障害(躁うつ病)は、うつ状態の時期に加えてエネルギーが満ちあふれて活発に活動し過ぎてしまう、そう状態の時期を繰り返す病気です。
そう状態は後から出現することがあり、患者さんご自身がそう状態の時期を不調と感じない場合もあります。
 
〇 当院での治療
多くの場合、気分安定薬という、気分の浮き沈みを抑制するお薬で治療をします。また、「そう」と「うつ」それぞれの症状が強い場合には、感情の高ぶりを抑える薬(非定型抗精神病薬など)や抗うつ薬を併用する場合があります。
双極性感情障害は自然に治るものではなく、長く治療を続けていく必要のある病気です。
どのように病気と付き合い、投薬などの治療を進めていくか、当院では患者さまひとりひとりに合わせ、お話し合いをしながら治療方針を決めていきます。

  • 認知症
    • 詳しく

〇 認知症とは?
認知症は、年齢と共に低下する精神活動の範囲を超えて、認知機能が異常に低下する状態を表す言葉です。
認知症を引き起こす原因となる病気には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、脳損傷、脳腫瘍など、さまざまなものがあります。また認知症は、記憶などの認知機能障害だけでなく、失禁や歩行障害などの神経症状や、失くしたものを誰かに盗られたと訴えたり、性格が変化して怒りっぽくなる、気分の落ち込みがみられるなどの精神症状を伴うこともあります。

〇 当院での治療
認知症の完治への治療方法は見つかっていませんが、お薬により進行を遅らせることや行動・心理症状を改善させることは可能です。認知症は患者様ご自身で気づくことは非常にまれです。患者様の周囲の方で、何か気になることがおありの際は、お気軽に当院へご相談ください。

※脳の画像検査が(CT、MRI)が必要な場合は、検査機器を有した病院をご紹介させていただきます。
※他院で認知症と診断された患者様において、認知症薬などの処方を当院にて継続させていただくことは可能です。

  • アルコール依存症
    • 詳しく

〇 アルコール依存症とは?
アルコール依存症とは、長期間にわたる多量な飲酒が原因となり、飲酒衝動や摂取量のコントロールができず、お酒が原因で日常生活や人間関係に支障をきたしている状態です。
このアルコール依存症は、意志の弱さによるものではなく、依存症という「病気」です。
疑いのある場合は、医師の診断をもとにした、しっかりとした治療をする必要があります。

〇 当院での治療
アルコール依存症から回復するためには、断酒継続が必要不可欠となりますが、自分一人の力だけで、長期間、断酒を続けていくことは、極めて困難であると言われています。
アルコール依存症から回復していくためには、専門医療機関への外来通院やアルコールデイケアへの通所、自助グループへの参加、抗酒剤や断酒補助剤の服薬など、周囲からの助けを借りることが不可欠となります。
アルコールで悩まれている患者様、ご家族様がおられましたら適切な医療機関をご紹介いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

  • 診療時間

    心療内科・精神科

    【休診日】日・祝日

  • アクセス

    ⻄鉄大橋駅東口から徒歩 3 分

    〒815-0032

    福岡市南区塩原 3 丁目 17-14  1 階